樹木や低木など複雑な植物のアセットのレンダリングは、なかなか難しいこともあります。トライアングルレデューサーやリメッシャーといった通常の最適化手法を用いても、これらの種類のアセットには苦戦する場合があるでしょう。一般的に葉は接続性が低いため、トライアングルレデューサーを使うと植物がまばらになる可能性があります。一方リメッシャーでは、フォリッジの表示の密度が高くなりすぎることがあるので、理想的ではありません。
これらの問題を解決するために、私たちはフォリッジ用ビルボード クラウド を開発しました。このツールを使うと、最適化後も奥行きとボリュームが維持される形で、Viewに依存しないインポスターを作成でき、あらゆる角度から高い視覚的品質を保てます。また複雑なジオメトリは一連のビルボードに簡素化され、マテリアルはマテリアルのベイク処理効率的に適用されます。

さらに、このツールにはトランク(木の幹)検出機能も備わっており、トライアングルレデューサーに適したトランクおよび接続している木の他の部分を識別してくれます。トランクは、接続データの分析またはマテリアルリストに基づいて自動的に検出されます。なお最終的に最適化されたアセットには、ベイク処理されたマテリアルを備えたビルボードと、元のマテリアルを使ってトライアングルレデューサーで改良されたトランクモデルが含まれます。
植物の最適化ツールは汎用性があり、既存の植物アセットの詳細レベル(LOD)の作成や、処理能力が限定的なプラットフォーム向けに新たに最高忠実度(LOD0)モデルを生成する場合に適しています。フォリッジのクラスター用にHLODメッシュを生成し、最適化された単一のHLODメッシュに簡素化することもできます。さらにビルボードクラウドの植物は近距離でも、シャドウ(陰)のレンダリングを最適化するために使えます。
またオーバードローを減らし、透明なピクセルを最小限に抑えるためには、タイトフィット インポスターを生成できます。この場合、マテリアルのアルファチャンネルを使って、アセットの輪郭に厳密に沿ったインポスターを作成してくれるので、高コストの透明なマテリアルの必要性を減らし、オーバードローを減らせます。
ビルボードの密度と複雑さを調整して、視覚的品質とパフォーマンスのバランスをうまく取ることも可能です。ベイク処理されたビルボードのテクスチャの解像度をカスタマイズし、ベイク処理するマテリアルのチャンネルを選択することもできます。
植物用ビルボードクラウドはSimplygonの他の機能ともシームレスに統合されるので、適用性がとても高いツールです。
- コンピュート キャスティングと共に使うと、複雑なシェーダーを伴う植物アセットの効率の良いプロキシを作成できます。
- 近距離の植物を扱う際、トライアングルレデューサーで初期のLODにはハイブリッドLODチェーン、低忠実度レベルにはビルボードクラウドを使うと、高品質のディテールを保持できます。
ますます高まるグラフィック品質への要求に対応するために、私たちは世界中の開発者と協力して常にアルゴリズムの改善に取り組んでおります。ゲーム制作において植物の最適化方法の評価に関心がおありの場合は、ぜひお問い合わせください。